2007年12月21日

便利と心の豊かさって相反してないかしら?

僕は東京湾沿いに住んでいる。

ベランダからは海に流れる河口が見えるし、2,3分歩けば海を見渡すこともできる。

だがそこまで歩いていくことは年に数回だ。

行く理由も「ちょっと海でも見てみるか」で行くのではなくて「川沿いの広場で祭りやってるから行ってみるか」とか「フリーマーケットとかレゲエのブースが来てんのか、そんじゃぁ」とか「花火大会かぁー」でしか行くことは無い。

何故ならば僕にとってそこは海であって海で無いからなのだと思う。

川沿いには漁船やレジャーボートが何台も係留され釣り人ものんびりと糸を垂れていて「そこは何だ?」と聞かれたら「海・・・・・」と答えるしか無いが、それでも感覚として「あんなの海じゃ無いやい」なのだ。

海と呼べないのは砂浜が無いからなのだと思う。 

「だって海は砂浜に波が打ち寄せてこそ海でしょう?」と誰かに呟いてみる。

様々な工場が立ち並びコンクリートで固めた海岸線を僕は海とは思えない。 


僕が子供だった頃、そこにはまだ遠浅の砂浜があって小さなカニがものすごい勢いで横歩きをしてイソギンチャクが「ブハッ」っと潮を吹き、引き潮に逃げ遅れた間抜けな魚やカニが晩飯の食卓に並んでいた。

それが僕の原風景なのでそれは僕にとって海では無いのだ。 

そんな事を言いつつ僕の住家は昔遊んだ砂浜を埋め立てたコンクリートの上なのだけれど・・・・・ 

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