2007年02月01日

映像が想像力に勝てる日が来るのか?

小説を読んでその話が映像化されて原作より面白いと思うことがない。

例えば今、月9で放映されている東京タワー。

もこみち改心の演技とは思うが、どうしても原作のイメージがつきまとい素直に見ることが出来ない。 

僕が原作を読んでとても印象に残ったのは、知らない男がおかんとボクを連れてヘルスセンターに行くシーン。

おかんはいつもとは違い母親ではなく女としての態度で知らない男と接する。

ボクはその雰囲気が嫌で「帰ろう」とおかんに言うがボクを一人にして知らない男とどこかに消えてしまう。

ボクはおかんの姿を求めてヘルスセンターをグルグルグルグル、グルグルグルグルと探し求める。

このシーンが原作の全編を通じてのテーマのような気がする。 


ボクが共感したのは、男はいくつになっても女ではない無償の愛をそそいでくれる母親のような存在を求めているのではないかと思ったこと。

彼女や奥さんが居てもグルグルグルグルと本当の母親以外に居るはずのない、全てを受け入れてくれる母親のような存在を求めて生きているのが男という人種なのではないかと。 


原作からそういった印象を受けた目で映像を見ると、どうしても物語る上での脚色が目についてしまう。

別物だと思って見ればいいのだろうが無理だよね、やっぱし。 

本は映像の後から読む、が鉄則だね。

でもどの作品が映像化されるかなんて分かんないもんなぁー。

「羊達の沈黙」なんて映画の後で原作読んで、つくづく良かったと思ったもん。

想像力おそるべしだね。 

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